前回当教室でSpainのギターアドリブの方法についてのブログを紹介いたしました
Spainのアドリブ方法はこちら↓
『Spain』ソロセクション解説!
こちらでも触れているようにSpainはBmペンタのみのアドリブでも違和感がため、ロックやブルース系のリックを入れてもカッコよく弾けます
ですので今回はBmペンタのみでギターアドリブをかっこよく弾く方法を譜面付きで解説いたします

~SpainをBマイナーペンタだけでアドリブする4つの練習ポイント~
1. リズムの緩急でアドリブにノリと余白をつくる
重要なのは、ソロの序盤で弾きすぎないことです
最初から詰め込むと、後半が平坦で味気なくなりがちです
→ ロングトーンや休符を使いあえて音数を抑えて始めることで、展開に抑揚が生まれ、後半に向けて盛り上げる構成が可能になります
以下が1.のフレーズの例(1小節目から12小節目)

また休符うまく活用することでグルーヴィなアドリブもできます(以下がフレーズ例13小節目から20小節目)

2.ポジションと音域を使い分けてソロに展開と音色変化を与える
ギターは、ポジションを変えることで音域と音色の両方に変化をつけられます
また、押さえるポジションによってアタック感や音の太さも変わるため、同じ音でも“場所”によってニュアンスがガラリと変化します
→ 練習としては1つのペンタのポジションだけでアドリブを弾く練習をすると良いでしょう
3.チョーキングなどの小技で感情を込める
Bmペンタだけでも、チョーキングやビブラート.スライドを加えることで感情の山を作ることができます
特にアクセントとしてチョーキングを入れることで、“語るようなアドリブ”が可能になりソロに表情が見えてきます
→ 単なるテクニックではなく、表現の一部としてチョーキングなどの小技を使う意識が大切です
以下がフレーズ例(1小節目から12小節目等)※この場所以外にもスライドやチョーキングが使われております

4. フレーズキャラクターを使い分けて構成にメリハリをつける
Bmペンタだけでアドリブする場合でも、フレーズの“キャラクター(性格)”を意識して使い分けることで、ソロ全体にメリハリとストーリー性が生まれます
代表的な3つのキャラクターはこちら↓
歌うようなフレーズ(1小節目~)
· 特徴: ビブラート、スライド、間を活かしたメロディックなライン
· 効果: 感情を乗せた“語りかけるような”アドリブを作る

リズム重視のフレーズ(17小節目~)
· 特徴: 16分、3連符、シンコペーションなどのグルーヴ重視
· 効果: ノリと勢いを加え、ソロに“身体性”を与える

機械的・パターン的なフレーズ(13.21節目~)
· 特徴: ペンタ型の繰り返しや上下運動によるパターン構築
· 効果: 流れや推進力を作り、構成の軸になる


→ この3つのタイプを交互に切り替えることで、限られたスケールでも展開のあるソロに仕上がります
まとめ|SpainをBmペンタ一発でアドリブ構築してみよう!
Spainのような名曲でも、あえてBmペンタだけでシンプルにアドリブすることで、構成力・リズム感・表現力に意識がいきアドリブに表情をつけることができます
· 音数を抑えたリズムコントロール
· ポジションと音域を活かした展開作り
· チョーキング等による感情表現
· フレーズのキャラクターを切り替える構成力
これらを意識して取り組めば、Bmペンタ一発でも深みと説得力のあるSpainギターアドリブができますので是非チャレンジしてみてください
堀川駿之介