前回、Spainのギターアドリブをペンタだけでするブログを公開しました
今回は、「Spainの中で使える2-5-1進行(Em7 → A7 → Dmaj7)」を活用しながら、
2-5-1でのアドリブを組み立てる為のアプローチを譜面(TAB譜)を使って紹介いたします
Spainのアドリブに悩む方がいらっしゃいましたら
覚えてそのまま入れるだけでもフレーズになりますので是非チャレンジしてみてください
1. コードトーンだけで弾いてみる

まずは各コードのコードトーンを使って、Spainの進行にしっかり対応したギターソロの土台を作っていきましょう
Em7・A7・Dmaj7それぞれに対して、コードそのものの響きを表現することで、安定感と説得力のあるラインが作ることができます
このステップは、Spainに限らずジャズやフュージョン全般のアドリブ練習でも基礎となる考え方になります
より詳しくはこちら
ジャズ初心者最重要!トライアドの理解
トライアドの2-5-1への運用!
ギターアドリブ必ず覚えて!!コードトーン 2オクターブ
ジャズ演奏に必須技術!!『コードトーンの練習方法』
2. コードトーン+スケールを混ぜる

次のステップでは、コードトーンにDメジャースケールの音を加えてみましょう
スケールの動きを利用することで、音の流れが自然になり、より歌うようなギターソロになります
コードトーンのみで弾いた後にスケールを混ぜることで、ただ弾いていたスケールが「よりコードトーンを意識して」弾くことができます
使える音が多すぎて悩んでしまう場合は
「1.2拍目はコードトーンのみで弾く」
「3.4拍目は次のコードトーンに向かうスケールを弾く」
という練習方法を行ってみましょう
トライアドとスケールの連結
3. A7上にオルタード・スケールを使う

ドミナントであるA7上では、テンション感を強調するためにAオルタード・スケール(B♭メロディクマイナースケール)を使います
Spainのギターソロの中でも、特に「外し」のテクニックとして使えるパートです
オルタードスケールなどアウトするフレーズを覚えて入れる際
「解決した感じがせず、音が定まらない」という方は「解決先のコードトーンをしっかり弾く」という事を意識してみましょう
A7上でAオルタードスケールを弾きDmaj7でしっかりコードトーンに着地するとフレーズの音がまとまってくれます
より詳しくはこちらから
『王道!オルタードフレーズ』
Aオルタードの代用としてCmiペンタを使う

オルタードスケールをいきなり使うのが難しい場合は、CマイナーペンタトニックをA7上で使う方法もおすすめです
このペンタはAオルタードと多くの音が共通しており、視覚的にも運指的にも扱いやすいアウト系アプローチになります
ペンタの形でアウト感を出せるこの方法は、Spainのようなフュージョンの現場でも即戦力として活用されています
オルタードスケールを覚えてない方もこの方法であればペンタのフレーズを流用しつつアドリブに変化をつけることができます
より詳しくはこちらから
オルタードも?!『ペンタトニックのみで2-5-1』
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ペンタだけでなく、Spainのアドリブに251のフレーズを入れてあげることでペンタのフレーズと対比になり、
より飽きさせないソロを演出できます
251のコードトーンやオルタード等、見えるのにも使うのにも時間がかかりますが
ゆっくり時間をかけて自分のアドリブに生かしていってみてください
堀川駿之介