ジャズスタンダードの中で最も難曲の一つとして有名な
『Giant Steps』
ですが、今回はこの難曲をいかに楽に自由に演奏するか!?
というテーマで解説していきたいと思います!
この考え方をベースに演奏できると、演奏に余裕ができ
チェンジに翻弄されることなく、歌うようなフレーズになると思います!
また早いテンポにも対応しやすくなります!!
まずは下記のGiant Stepsのコード進行を理解しましょう!
1.3つの主要キー:G.B.E♭で展開しています
2.長3度の関係:これらのキーは互いに長3度の関係にあります
3.2-5-1と5-1の多用:コード進行は、2-5-1と5-1のみで構成されています
上記にあります通り
keyがB.G.E♭
が2-5-1もしくは5-1という動きで、次々と目まぐるしく変化していきます
これをテンポ200以上で演奏するのは非常に難しいですね;
コードトーンをチェンジさせることに終始してしまい、ノルマをこなすような演奏になりがちです
そこで下記のコード進行をみてみましょう!
1段を4小節として
各1小節目、3小節目に解決しています
それ以外は端折っていますね!
最初の2小節を例にだすと
本来は
Bmaj7 D7/Gmaj7 B♭7
ですが、D7.Gmaj7を省略して
Bmaj7/B♭7
としています!
全体をみてみると
maj7に解決⇨半音下のdom7(これをⅤ7として)⇨maj7に解決
を繰り返しています!
元のコード進行を比べるとチェンジが少なくなりましたね!
また、解決⇨半音下のdom7⇨解決.....
といった規則性が感じられ覚えるのも楽になりますね!!
いかがでしたか?
この曲を難しく感じてずっと演奏したい気持ちを抑えていた方は是非1度トライしてください!
端折った方の譜面を見ながら演奏すると、今まで全然弾けなかったのに、いきなり弾けるようになった!!
という方を何人も目撃してきました
また、元々チェンジができて演奏できるという方も
今回の考えを使ってみると、また違うテイストで歌うような自由な演奏と
コード毎にアプローチする元々の演奏で、対比がつき
ボキャブラリー爆増するはずです!