ジャズスタンダードのイントロ

ジャズセッションに参加するときのハードルの1つにもなるのがイントロです!

 

ボーカルがいる場合は必須になります!

ピアノの次にギタリストがイントロを担当することが多いです

インストでもテンポ、フィール、keyなどを1発で提示できるので、イントロが出せるとメンバーは演奏しやすいです!

 

ジャズの譜面にはイントロが書いていないことがほとんどなので、どうして良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?

 

今回は

『ジャズスタンダードのイントロ』

をご紹介します!

 

1.決まったイントロがある

先ほどジャズの譜面には決まったイントロが書かれていないと書きましたが

稀にその曲のイントロが書かれていることがあります!

 

その場合、あらかじめそのイントロを覚えておきましょう!

 

下記のイントロは

All The Things You Are 

のイントロです!

 

この曲をレパートリーにしたい方は覚えておきましょう!

2.曲の最後の8または4小節のコード進行を使う

困ったらこれですね!

 

その曲の最後8小節のコード進行を使うと当然、トップに自然と戻る流れになるので安定して使えます!

バラードの場合はテンポが遅いため最後の4小節で良いです!

 

下記のコード進行は

All Of Me

のラスト8小節のコード進行ですが

keyを合わせれば

別の曲で使ってみてもしっくりくることが多いと思いますので

イントロのストックとして持っておくと良いでしょう!

 

ⅣMa7・Ⅳm7・Ⅲm7・Ⅵ7

Ⅱm7・Ⅴ7・Ⅰm7・Ⅴ7

 

3.5度ペダルのシンプルなイントロ

曲の最初のコードがⅠmaj7から始まる曲で使えます!

 

ベース音がずっとⅤのイントロです!

Ⅴ7はⅠmaj7にいきたいという力が働くので、不安定→安定となり曲が始めやすいです!

 

Ⅳ/Ⅴ・Ⅴ9・Ⅳ/Ⅴ・Ⅴ9

Ⅳ/Ⅴ・Ⅴ9・Ⅳ/Ⅴ・Ⅴ(13)Ⅴ(♭13)

4.モーダルインターチェンジを使ったイントロ

こちらも5度ペダルではありますが

モーダルインターチェンジ(同主調)を使ったものです!

 

モーダルインターチェンジとは

メジャーkeyの曲に同じトニックのマイナーkeyのダイアトニックコードを借用することです!

 

今回の場合、key=Cmajorなので

Cマイナーのダイアトニックである下記のコードを借用しています

 

Cmi7.Dmi7(♭5).E♭maj7.Fmi7.Gmi7.A♭maj7.B♭7

 

 

今回のイントロはメジャー→マイナーを繰り返して尚且つベース音がずっとⅤです!

 

Ⅲmi/Ⅴ・Ⅳmi/Ⅴ・Ⅰ69/Ⅴ・Ⅰm/Ⅴ

ⅠMa7/Ⅴ・Ⅳmi/Ⅴ・Ⅰ69/Ⅴ・Ⅴ13

いかがでしたか?

 

今回は譜面はAll The Things You Are以外はkey=Cmajorで書いています

まずは譜面どおりに弾いてみて、key=Cmajorで最初のコードがCmaj7の曲に使ってみてください!

 

その後、移調して色々な曲に使えるようになると、非常に便利です!

 

使える曲は最初のコードがⅠmaj7のときです、それ以外で使うときは少し工夫が必要です!

 

コード進行はローマ数字で覚えると移調がしやすいでしょう

 

まずは伴奏と同じ要領で4つきざみで試して慣れてきたら、休符を入れてうまくリズムパターンを作れると自由な印象になります

最終的にはコードの合間にメロディやソロを入れると本格的な演奏になります!

 

 今回はシンプルで覚えやすいジャズのイントロをご紹介しました

これら以外にもたくさん考えられます!

 

イントロで一番大切なのは

テンポ、フィール(スイング、ボッサ、16など)、keyを伝えることです

特にテンポ、フィールをはっきり提示できるようメトロノームでしっかり練習しておきましょう!