「ギターボイシングって何?難しそう…」そんな風に感じていませんか?
でも安心してください!この記事では、初心者でも今日から使える「3ノートボイシング」を使って、シンプルにジャズっぽい響きを出す方法をわかりやすく解説していきます。
ギターの和音がもっと楽しくなりますよ!
ギターボイシングとは何か

「ボイシング」「ヴォイシング」の意味
ギターボイシングとは、コードを構成する音(ルート、3度、5度、7度など)をどのように選び、どの順番・どの弦・どのフレットで鳴らすかを設計することです。
言い換えれば、同じコードネームでも“響き方”が変わる技術ですね。
具体的には、音の並びを変えたり、省いたり、転回形を使ったりすることがあります。
つまり、ギターボイシングはただコードを押さえる以上に、演奏の“キャラクター”を決める大事な要素ですね。
ギターボイシングの役割:ハーモニーの質感とバランスを左右する
結論から言うと、ボイシングはハーモニー(和音)の質感とバランスを左右します。
理由は、どの音をどこに置くかで、音の重なり(密度)や和音の溶け込みやすさが変わるからです。
たとえばベースや他の伴奏楽器が既にルートを担っている場合、ギター側でルートを省略して3度と7度を中心にすることで、全体の響きがクリアになります。
ですので、良いハーモニーを作るには、ボイシングの工夫が不可欠ですね。
響き・コードのバリエーションが広がる
ギターボイシングを変えることで、同じコードでも“軽やか”“濃厚”“明るい”“切ない”等、さまざまなニュアンスを出せます。
具体例として、Cmaj7を高音中心の位置で弾けば透明感が出ますし、低めの位置で押さえれば温かみが出ます。
別の例として、同じC7でも低めに押さえるとブルージーな重さが増し、高めにすると軽快さが出ます。
こうしたバリエーションは演奏の幅を広げてくれるので、とても役立ちますね。
ギターの3ノートボイシングを覚えた方が良い理由

響きのシンプルさとジャズでの適応性
3ノートボイシングはジャズ初心者にとって最適なスタートラインです。
理由は、音が少ない分音の混ざりや濁りが少なく、響きがクリアになるからです。
具体例として、Cmaj7のルート・3度・7度だけを鳴らす形は、ジャズの伴奏やセッションで他の楽器とぶつかりにくく、非常に使いやすいですね。
だからまずは3ノートで練習を始めることが、響きを掴むためにとても効果的です。
ルートや5度を省略するのもあり
ルートや5度を省略することでコードが“軽く”“余裕ある響き”になります。
なぜなら、ルートはベースが補うことが多く、5度は和音のキャラクターを決めるにはあまり影響しないことが多いためです。
実例として、ベース奏者がルートを持っているバンドアンサンブルでは、ギターがルートを省略することで音が重なり過ぎず、スムーズなミックスになります。
ですので、5度やルートを省略する判断をできるようになると、演奏のバランスが良くなりますね。
指の運びやポジション移動がラクになる
3ノートボイシングを使うことで左手(指)の動きが楽になり、ポジションの移動もスムーズになります。
指使いがシンプルになり、押さえる弦数が少ない分手の疲れやストレッチの無理が減るからですね。
具体例を挙げると、6弦ルートで3音だけ押さえる形ならフレットの移動が最小限で済みますし、5弦ルートの形にしても人差し指・中指・薬指を効率よく使えます。
したがって、演奏中のスピードアップや長時間演奏においてもストレスが少なくなるですね。
ギターで3ノートボイシングの基本パターン

コードタイプ別:maj7, m7, 7, m7(b5) の紹介
同じコードでもジャズでは様々な押さえ方を使いますが、まずはシンプルでジャズに合う3note voicingと呼ばれる
3音のみで成り立つコードを覚えましょう
このコードは6弦から3弦までの低いとこにありますので柔らかいジャズの雰囲気に合います
まずはmaj7,mi7,7,mi7(b5)の4つを覚えれば良いでしょう
mi7(b5)については3noteでは5度が省略されているのでmi7と同じで良いです
上記は6弦にルート音があるコードです
Cmaj7
指使いは何種類かありますが、まずは
6弦-人差指
4弦-中指
3弦-薬指
C7
Cmaj7の4弦9フレットをひとつずらして4弦8フレットにします
Cmi7
C7の3弦9フレットをひとつずらして3弦8フレットにします
次は5弦にルート音があるコードです
Cmaj7
5弦-中指
4弦-人差指
3弦薬指
C7
Cmaj7の3弦4フレットをひとつずらして3弦3フレットにします
Cmi7
C7の4弦2フレットを4弦1フレットにします
次に実際のコード進行を演奏しましょう
5弦ルートと6弦ルートを混ぜることで近いコードに進行できスムーズな演奏ができます
慣れてきたら4つずつ刻んでみましょう♪
伴奏が出来たましたら、今度はメロディを弾いてみましょう
タブ譜をみて覚えるのではなくCメジャースケール(ドレミ...)を覚えてその中でメロディができてるという感覚を身につけます
今後アドリブ演奏をする時にも役立ちます
実際のコード進行でギター練習する方法

6弦ルートと5弦ルートを混ぜると良い
異なるルート位置を織り交ぜることで、コードチェンジの時に手の移動が少なくて済みます。
移動距離が短いとミスが減り、速度も出しやすくなるからです。たとえば Dm7(5弦ルート)→ G7(6弦ルート)→ Cmaj7 の進行を練習すると、その手の流れが滑らかになるのが体感できます。
演奏の自然さや音のつながりを重視するなら、この混ぜ方はとても有効ですね。
定番進行(例: ii‑V‑I やブルースなど)で使ってみる
ii‑V‑I 進行やブルース進行はジャズギターで頻繁に出てくるので、そこに 3ノートボイシングを当てはめて練習するのが実践力をつける近道です。
具体例として、キー C で Dm7 → G7 → Cmaj7 の形を 3ノートで練習し、その際 6弦/5弦ルート形を交互に使うと、どこが手が伸びやすいか・どこがテンポの落ちどころになるかが見えてきます。
こうした練習によって、指板への目と手の連携が強くなりますね。
リズムの刻み方(刻む・スウィング等)に気をつけて練習しよう
同じコード進行でもリズムの取り方次第で印象がガラリと変わります。
ストレートな刻みなら明快で安定した響き、スウィングを意識した8分や16分の刻みを入れればノリが出てジャズっぽさが増します。
実際に、揺らしやスウィング感を加えた伴奏を聞いたり、真似たりすると「ジャズらしさ」が体感で身につきます。
リズムの変化を取り入れて練習すると、ただ押さえ方を覚えるだけでなく演奏に表情が出るようになりますね。
応用編:3ノートボイシングからの発展

3ノート+1(テンションや余分な音を足す)パターンでコードが深みを増す
3ノート形にテンションを一音足すことで、コードがより豊かになり深みを増します。
たとえば Cmaj7 に9th を加えて Cmaj9 にすると、広がりのある響きが耳に残ります。
あるいは Cm7 に11th を加えると、ジャジーでモダンな感じが強まります。
余分な音を加える前に、いま持っている3ノート形が安定して弾けることが前提ですね。そうすることで新しい形も自然に取り入れられるようになります。
ボイシングを変えて色を変えるのも良い
転回形を使うと、どの音を最低音(ベース側)として出すかで雰囲気が変わります。
例えば Cmaj7 の場合、最低音を 3度にすると響きが軽くなり、1度(ルート)よりも中音域でまとまりが出ます。
また、トップノートをテンションにすると、聴いた瞬間の印象がモダンになります。こうした変化を少しずつ取り入れることで、演奏のテイストに幅が出てきますね。
メロディやアドリブ、ボイシングとリンクさせる
伴奏だけでなく、メロディやアドリブとボイシングをリンクさせることで、より一体感のある演奏が可能になります。
具体的には、トップノートをメロディ的に動かしたり、テンションをメロディラインに重ねたりすることがあります。
こうすることでコードが“支えているだけ”ではなく“歌っている”ような伴奏になります。
結果、演奏の説得力や魅力が格段に増しますね。
【まとめ】ギターボイシング習得のステップを踏もう

最初に手をつけるべきなのは、3ノートボイシングの基本である maj7, m7, 7, m7(b5) の4タイプと、6弦ルート・5弦ルート両方でのフォーム習得です。
これができれば、コードの響き方と手の動きの両方に自信が持てるようになります。
練習のコツは、毎日少しずつパターンを繰り返すこと、よい演奏を“聴く”ことで自分の中の理想の響きを持つこと、そして実際に伴奏やセッションで使ってみることです。
そうすることで理論だけでなく体で覚えられますね。
次のステップは、ドロップ2/ドロップ3、テンションを入れたコード、転回形など、より高度なボイシングを学ぶことです。
こうした発展形を取り入れることで、あなたの演奏がより自由に、より個性的になっていきますね。