スケール練習がアドリブの上達につながらない理由

アドリブが弾きたい!

となったときにみなさんはどんな練習を思い浮かべますか?

 

僕は教わったことのない10代のときはスケール練習をしたすらやりました!

 

その結果

 

アドリブは上達しませんでした;

 

スケールの単純な上下行の練習はスケールを覚える初期には必要です!

ですが、覚えてからはやるとしても1日1往復すれば充分です!

 

理由は

ドレミファソラシドドシラソファミレド

と弾いても音楽的なフレーズにはなりませんよね?

 

当時の僕はスケール練習をたくさんするあまり、このようなフレーズが癖になってしまってアドリブで度々弾いてしまっていました

 

スケールはコードの一部ですし、コード進行を理解する上でも重要です

ですが、スケールのいったりきたりではフレーズになりにくいですね!

 

「スケールを弾くこと」と「音楽的に使うこと」は全然違うスキルです

 

今回は『スケール練習がアドリブの上達につながらない理由』

をあげてみます!

1.『スケール=順番に弾くもの』と思い込んでいる

スケールを上昇・下降で機械的に練習しても、それは単なる「運指練習」になりがち

アドリブではスケールを”使って”メロディを作らなければ意味がないので、順番通りに弾く練習ばかりだと実戦に活かせません

 

スケール練習をするときは、音楽的に響くパターンをいくつも覚えて手癖にすることがおすすめです!

2.フレーズを作る練習をしていない

 スケールは「音の材料」

アドリブでは「材料で料理する」ことが必要

 

フレーズをストックしたり、自分で作ってみる練習をしないと、

「ただスケールを上下するだけ」になりがちです

 

3.コードとの関係を意識していない

スケールはコードに対して使うもの

コード進行が変わる中でどの音が「強く響くか(=コードトーン)」を理解してないと、ただの音の羅列になります

4.コピーをしていない

スケールはフレーズではなく、フレーズの材料なので

その材料の使用方法を知らないといけません!

 

スケールの運用方法(トライアド、4和音コードトーン、ペンタ)の組み合わせなどの学習をしていない人には

コピーしてスケールの使い方を体感するのは、良い練習になります

リズムや間を意識していない

アドリブはリズム(譜割)が超重要

スケールを「正確に弾くこと」ばかりに集中してると、リズムが単調になってしまいがちです

 

休符を含めた譜割を自分の中のにためることで、音列が音楽的になります


いかがでしたか?

 

もし「スケール練習してるけど、アドリブになると何をしていいかわからない」と感じてるなら

次のような練習を追加するといいかもしれません

 

・フレーズとしてかっこ良いスケールパターンを練習する

・好きなソロを耳コピしてフレーズを盗む(スケールを意識する)

・スケールから「使えるフレーズ」を自分で作ってみる

・バッキングトラックで「1音」だけでアドリブしてみる(音数を制限して考える)

・リズムだけで遊ぶ練習(スケールの一部だけで、リズムに変化をつける)

 

実際、アドリブ中に考えることの優先順位でのスケールは後の方です

特にジャズではコードトーンを真っ先に見えるようにしたいです!